Case 1 - 電力会社の発電所

某電力会社の離島変電所において系統ポテンシャルが小さいことから受変電用変圧器の励磁突入電流による電圧低下が予見され、Inrush-Limiter T1が採用されました。 図3-2本フィールドの実証試験における本装置の不使用/使用のそれぞれの状態で記録された励磁突入電流と電圧降下の実測波形を示します。
変圧器仕様 Tr.1: 10MVA 22kV/6kV
Tr.2: 6MVA 22kV/6kV
数回の開閉試験で本装置不使用の状態では突入電流411A、電圧降下14.8%の突入電流現象を記録していたが本装置使用では突入電流91A、電圧降下1.9%以内に抑制されることが実証されました。
図3-1
図3-2

Case 2 - 大手化学メーカーの受変電設備

電気炉を有する大手化学メーカの受変電設備において数バンクある受変電用変圧器のうち当該バンクの変圧器を課電した際に1次側系統につながる他のバンクに著しい電圧低下が現れ生産活動に障害が及んでいたことからInrush-Limiter T1が採用されました。 Figure 3-4に本フィールドの実証試験における本装置の不使用/使用のそれぞれの状態で記録された励磁突入電流と電圧降下の実測波形を示します。
変圧器仕様 22MVA 44kV/11kV
数回の開閉試験で本装置不使用の状態では突入電流1,514A、電圧降下7.1%の突入電流現象を記録していたが本装置使用では突入電流83A、電圧降下0.2%以内に抑制されることが実証されました。 なお、当事業所66kV受電設備では突入電流現象抑制のために長年にわたり遮断器の抵抗投入方式(66kV直列抵抗と補助遮断器を組み合わせて使用し、遮断器投入時に突入電流を直列抵抗で抑制する)が採用されていましたが、当社装置の採用によりこれらの設備は全て不要となり撤去されました。
図3-3
図3-4

Case 3 - 風力発電所の変電設備

某風力発電所の連系変電所において変圧器併入操作時の電圧降下が20%となることが解析で明らかになっていました。これを5%以内に抑制する必要があり、本装置の採用により電圧降下は3%以内に抑制されました。 5%以内に抑制するための対策として当初検討された下記対策はいずれも不要となりました。
  1. ディーゼル発電機の設置
  2. 変圧器の特別仕様(漏れインピーダンスの変更等)
  3. 抵抗投入遮断方式の採用
図 3-6に本フィールドの実証試験における本装置の不使用/使用のそれぞれの状態で記録された励磁突入電流と電圧降下の実測波形を示します。
変圧器仕様 30MVA 33kV/66kV
数回の開閉試験で本装置不使用の状態では突入電流839A、電圧降下19.5%の突入電流現象を記録していたが本装置使用では突入電流164A、電圧降下1.5%以内に抑制されることが実証されました。
図3-5
図3-6

納入実績一覧

No Field Application Units
1 工場(特高需要家) 68
2 風力発電所 19
3 太陽光発電所 25
4 バイオマス発電所 13
5 スマートグリッド 3
6 水力発電所 11
7 電力会社 変電所 23
8 公共施設 5
9 研究所 3
10 鉄道会社 27
11 船舶 2
12 海外 9
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